纏振り

灰色の空に白い雪が降る中、一台の赤い車が思親の里に走ってきました。
「消防車だ!」
子どもたちは目を輝かせながら叫びました。

今日は保育園に、地域の消防団の方が纏振り(まといふり)をしに来てくださいました。
団長さんの、「コロナウイルスが流行っている中でも、あいの保育園の皆さんが元気に過ごせるように、纏振りを始めます」という言葉で、纏振りは始まりました。


纏(まとい)とは…
江戸時代、火事が起こった際に火消しに用いられたものです。
町火消の組(今の消防団)の纏を屋根の上で掲げることで、火消しをする仲間たちの士気を上げたと言われていますが、今では無病息災を願う伝統行事になっています。

始まる前に、子どもたちとは纏の形について話をしていました。
消防車から降ろした纏を見て、子どもたちが「花の形だ!」と言いました(現在、消防団で使われている纏は桜の形をしているそうです)。
纏の重さは約12キロ。その重みを感じさせないかのように、パラパラと音を立てながら桜型の纏が空を舞います。見ている子どもたちからは自然と、「すごい!」という声や拍手も聞こえました。

纏振りの後、子どもたちは纏を持たせてもらうことになりました。グラグラする子、「思ったより軽い!」と話す子…様々な声が聞こえました。

そして憧れの消防車にも触れました。


ホース、非常用のはしご…たくさんの部品はどれもいざという時火事や災害から人々を守るためにあることを目で、肌で知りました。
車のエンブレムにも…桜の形を発見しました!


(その後、消防車の本を見たところ、「消防署にある車は”雪の結晶みたいなマーク”が付いている!」ということが分かりました。)
帰り際、「かっこいいなあ…」と話していたのは5歳児の男の子。
働く大人の姿、働く車はやはり子どもたちの目に輝いて見えるのですね。

コロナ禍でもこうして地域の方と繋がれることに感謝しつつ、今年もみんなが事故怪我なくたくさん遊べますように。そして、一日も早くコロナウイルスの流行が終息することを願って。

姉妹園

赤ちゃんのための申孝保育園

“生かせ いのち”

あいの保育園

〒038-0004 青森県青森市富田2丁目25-12 TEL:017-781-4918

COPYRIGHT © 2010-2018
shinkou-fukushikai.org ALL RIGHTS RESERVED.