3月31日、金曜日。
朝、満了児さんのお母さんが
「明日もここに来てしまいそうです」
と言いながら玄関の扉を開けました。
隣で満了児さんが無邪気に笑います。
お母さんの言葉が有難く、
子どもの無邪気さに目頭が熱くなります。
『詫びる心』
自分としては、一ぱいに尽くしてきたつもりであるが、
その自分の足りないために、欠けていたこと、
誤っていたところも少なくなかったであろう。
そのまた、一ぱいに尽くしてきたつもりが、
その実甚だたるみの多いものであったではなかろうか。
自分の足りなさが、その自分に分からないのは、
どうすることも出来難いとしても、
もっと尽くせば尽くせるものを尽くさなかったことが気にかかる。
よろこばれると済まなくなる。
礼をいわれると気恥ずかしくなる。
うれしさと目出度さに上気させられるような、
三月末の賑やかさと、はなやかさとの後に、
子どもには知らせずに、そっと独りで詫びたい心が残る。
倉橋惣三
今年度、最後の子どもを見送りました。
今年度も保護者の皆さん、地域の方々に見守られ無事に本日を終えられました。
ありがとうございました。
詫びる心 と共に。
生かせいのち。