2011年12月09日 ( 金 )
クリスマスを前に表現活動の盛り上がりも加わって、園内の装飾はもちろん活動コーナーの備品も賑やかに楽しそうな子ども達です。華やかに飾られていく嬉しさもありますが、その日が来るのが待ち遠しいのでしょうね。手順を踏んで待つこと、目に見える形で「楽しいことが近づいてくる」、「楽しいことを待つ」ことの体験でもあります。今の時代は待たなくてもいろいろなものが手に入るようになり、待つ体験が少なくなりました。大人も子どもも欲しいと思ったらすぐに手に入れることに慣れてしまっているかもしれません。クリスマスに限らないことですが、こういった「楽しいことを心待ちにする」ということ、「待っていたらうれしいことがあった」「願いは叶う」という体験はより喜びを大きくしてくれるはずです。「きっと!」「やっぱり!」･･･つまりは信じることにも繋がるのです。
子育てにおいてもこの「待つ」ということは大切なことです。待つことは決して放っておく事ではなくて、子どもを信じ希望を持って見守ることです。子どもにとってはありのままを丸ごと受け止められ、大事に耳を傾けられることです。この感覚を持ち続けることは、誉められる以上に子どもの生きる力へと繋がっていくはずです。願いはすべて叶えられていくわけではありませんが、それでもまた新たな願いを持って歩きだせるのです。自分と周りの世界へ信頼を持つこと、どんな時でも今を大切に生きることの根がそこにはあるのだと思います。
クリスマスは贈り物をもらう・・・というイメージも強いのですが、ハラハラすることもドキドキすることも、達成感も共感も、かけがえのない経験(贈り物)です。そしてそんな姿は、人にもくすぐったい気持や感動を与えてくれます。「物の豊かさ」よりも「心の豊かさ」を。クリスマスに寄せて、子どもたちにも差し出してあげられたらと思っています。そしてその存在に(贈り物に)感謝を・・・!
子どもたちによる「チェンジ・チャレンジ・チャレンジャー」の「スイッチ・オン!」はもうすぐ。14日を楽しみに!