2015年12月24日 ( 木 )
今日は12月24日、クリスマス・イヴ。
クリスマスというと、一般的には友だちや家族とパーティをしてにぎやかにお祝いする方が多いかもしれませんね。親しい人たちとこの機会に集う楽しさや喜びを共有しているとも言えるでしょう。園の子どもたちにもクリスマスについて尋ねると、サンタさんからプレゼントをもらえる日だと楽しみにしているようです。
一方、クリスマス発祥の地では厳かに自分自身の心と向き合い、生かされていることに感謝し、家族で静かに過ごす日となっています。そして感謝の気持ちをプレゼントとして贈るようです。そうだとすれば、プレゼントとは真心とも言え、目に見えない心のプレゼントという形ないものでもあるのではないでしょうか。
例えば、困っている人に心を寄せること、手を差し伸べること、微笑みかけること、あなたのことを大好きだよと伝えること、お子さんを抱きしめること、家族にありがとうと伝えること、周りの方の幸せを祈ることなど直接形としては残らないことも、心のプレゼントなのではないでしょうか。子どもたちがサンタを信じる心はもちろん大切にしていきたいと思います。さらに願うとすれば、子どもたちには、心のプレゼントの存在をも知ってほしいのです。与えてもらうことだけではなく、自分もまた、誰かのために与える存在になれるということを。
そのことを今日の集会の終わりに5歳児さんに話しました。帰り際に、ある子が私のそばに歩み寄りそっとお話してくれました。
「先生、僕のお母さんね、心のプレゼントのこと言ってた」
「なんて言ってたの?」
「僕がずっと生きていてほしいって」
心にぽわっと灯りがつきました。