2015年12月28日 ( 月 )
26日(土)には、おもちつきが行われました。
急に寒さもやってまいりましたが、なんと当日朝、「どうしてこのタイミングで?」という感じで胃腸炎感染の知らせが次々に入りました。やむなく子どもたちは、もちつきは「見学」となりましたが、お父さん方が力強くついた餅を、お母さん方が手際よく鏡餅と、力うどん用のおもちへと丸めてくれ、いつものように、つきたてのお餅を味わう事ができました。
たくさんの保護者の方々にお集まりいただき、おかげさまで、今年もなんともにぎやかにおもちつきを行うことができたことに感謝しています。
もちつきは、もともとはお米がとれたことを、神(先祖)に感謝して、来年も豊作であることを願い行ったものでした。お餅は神様とのつながりを示していて、今も神事に欠かせないものです。さらには、人が集まる場を作り、共に作業し、共に食することで、つながりを作る役割も果たしていたのでしょう。
もちつきの肝は初めの「こね」にあるのだとか。給食スタッフが時間を細やかに逆算して蒸しあげたもち米が臼に運ばれると、熱々のぴかぴか光るもち米に息をのむ子どもたち。杵先で力強く丁寧にもち米をこねていくうちに粒がなめらかになります。つくときのコツは、力任せに振るのではなく、自然に杵の重さを利用してふりおろします。そして、つき手とあいどりの息を合わせることで、もちはしっかりとつきあがっていきます。
もちつきの作業のひとつひとつを見ながら、初めの作業の大切さ、力強さと細やかさ、協力、応答性。そして、それを中心として人が集い、笑顔がこぼれる…と考えていたら、なんだか子育てと似ているな…と思ってしまいました。
もちつきで作った鏡もちは、玄関や各保育室など皆が過ごす場所へと飾られています。そして、今年の無事に感謝し、来年の幸せを祈り子どもたちと一緒に手を合わせました。
もちには「望」の意味もあるそうです。
皆の幸せを、そして、子どもたちの未来が平和でありますように。
今年も大変お世話になりました。
どうぞ良い年をお迎えください。