2017年07月01日 ( 土 )
今日7月1日は、「童謡の日」です。
保育室には絵本がたくさんあります。しかし、昔は今のように絵本や子ども向けの歌はなく、大人向けの娯楽が主でした。「子どもは大切な存在であること」、「子どもへの本当の真価のある文学を大切にしなければいけない」と始まったのが｢赤い鳥運動｣です。子どもの純性を育むためのお話や歌を創作し世に広める一大運動を宣言し、大正7年7月1日、鈴木三重吉(すずき みえきち)によって『赤い鳥』が創刊されました。
今日は、「赤い鳥」から生まれたお話、『蜘蛛の糸』を読み、『カナリア』や『七つの子』、『汽車ぽっぽ』の歌を歌いました。子どもたちが歌ったことがある(耳にしたことがある)歌やお話には、昔から受け継がれていたものがあります。
子どもたちと共にこれからも大切に歌っていきます。
【童謡の日宣言】
私たちは、日本童謡協会の名のもとに、
真に子ども達のものとなる童謡の創造と、
その普及のために、心を一つにしてきました。
“童謡″は、かつて大正7年7月1日、
「芸術として真価ある純麗な童話と童謡を創造する最初の運動」として
発刊された雑誌『赤い鳥』が喚起して以来続く、
世界に殆どその例を見ない優れた子どもたちの文化所産であります。
激しい社会環境のもとに、ともすれば、
真に子どもたちのものとは何かが見失われがちな今日、
童謡にかける期待は時代の要求となり、新しい飛躍と隆盛が望まれています。
私たちは、この時、”今を生きる子ども達に、今生きる歌を″
の主張を全ての人々と分けあい、社会的な運動までに高揚し、
さらに大きなうねりとなって広がることを願って、
この記念すべき7月1日を、『童謡の日』制定することをここに宣言します。
昭和59年6月26日
日本童謡協会 会長 中田喜直