さあ、いこう♪てくてくどこまでも♪
「行くぞ!」と意気込んで、こりすさんに見送られながら出発しました。
バスの中からははたらくくるまがたくさん見えました。
そして、ミヤマクワガタの「ミヤマくんと」マメコバチの「マメコバチさん」が遊びに来てくれて、合子沢記念公園の植物や、虫について教えてくれました!
到着し、歩みを進めると様々な形の葉や小さなバッタ、たくさんのアリにも出会いました。
遊歩道にはいると、「ここのどこかに温泉ありそう・・・」
「葉っぱのトンネルだ!」と、五感を働かせて森の雰囲気を感じ取っていました。
歩みを進めると、様々な木や葉が生い茂り、光が遮られ、薄暗く感じる歩道に入りました。
「なんか怖い感じがする・・・」「熊とか出てきそう・・・」と子どもたちの心も揺れ動き始めます。
たくさんの緑に囲まれる中、「あ!ギザギザしてる葉っぱがある!」「なんか笹みたいなのがあるから、パンダも住んでいるっていうことだね」「白いバッタがいる!」と、大きな自然の中から小さな宝物を見つけ出した子どもたちの表情はきらりと輝いています。歩みを止め、じっくりと木や葉っぱを観察している子どももいます。
子どもたちは宝物を見つけ出した時、言葉だけでなく、表情、仕草、目線など、様々な方法で感動を表現しています。子どもたちが何を発見して、どんなことに感動しているのか、一緒にその感動を味わえるような大人でありたいと感じます。
いよいよお弁当を食べるところが見えてきました。さあ、お腹が空いているけれど、たくさん歩いた足はクタクタだけれど、「よーいどん!」
広大な下り坂を走らずにはいられません。あれ、なんだか、いつもより足が前にすすむ!
待ちに待ったお弁当!「お母さんに豆入れてって頼んだら入ってた!」「大好きなハンバーグが入っていてうれしい!」と、お友だちとの会話も弾みます。
もちろん、お片付けも最後まで!食べていると合子沢の住人の虫たちに歓迎をうけました。
食べた後は、丸太でひと遊び!子どもたちと作り出した遊びは大盛り上がりです。
自然の生み出す不思議さや偉大さなど子どもたち一人ひとりの目に留まるものはそれそれだったと思います。
その中で感じ、考え、心を働かせながら関わっていくこと。きっと私たちが作りだしたくても作り出せない経験が自然には溢れています。
帰りのバスの中で『川はどこからくるの?』という本を読みました。
山に降る雨が、木々たちや、森の虫たちなどの育つ力を支え、私たちが生きるために必要な飲み水となり・・・と生きる者たちを生かす源にもなってめぐり巡って互いを生かしあっているのです。
そんな話を知ると、雨という天気もまた大きな役目をもっていて、雨の園外保育も大切にしたいと思わずにはいられません。そして今日もほんの少しだけ雨に出会いました。でもやっぱり子どもたちは晴れていても、雨でも丸ごと自然を受け入れて過ごしていました。