こぐま組秋の懇談会資料①

数、数、どこにでも数そして、
数があなたに考えさせること

数はどこにでもあります。封筒、靴の内側、テレビのリモコン・・・。
数をたくさん目にすればするほど、「ここに数があるよ」と指さして教えられれば教えられるほど、
子どもはいっそう早く、自分で数を見つけられるようになるでしょう。

オムツを替える時には、赤ちゃんの足の指の数を数えます。もう少し大さくなったら、
お皿の上に乗っているチーズを一つひとつ指さしながら数えます。
4、5歳になったら、階段をのぼっている時に「ひと足ごとに数えてごらん」と言います。
もっと大きくなったら、全体の数を言い、そして、一つひとつを指さし、数えていきます。
「おもちゃの車が10個あるね。1.234」。これが基数開会を教えることになります。
それぞれの物は一度ずつだけ数えていき、最後の数がその物の「セット」全体を指していると教えるのです。
食事の時間、遊びの時間、それがどんな時であっても、子どもにとって楽しい学びの経験にするために必要なのは、「3つのT」と数える対象です。

チューン・イン:朝、子どもが服を着ようとしている様子に目をとめる。

トーク・モア:「あなたのロンパースには、スナップが5つついているね。お母さんが数えるのを手伝ってくれる?1、2、3、4、5。5

つのスナップをとめて、はい、準備完了。」テイク・ターンズ:子どもがスナップをとめながら、母親と一緒に数える。1、2、3。

大きい子どもの場合、単純な足し算、引き算も加わります。
「あなたが持っているクラッカーは2枚、お母さんが持っているのは2枚。一緒にすると、4枚のクラッカー。」
「じゃあ、お母さんが自分のクラッカーを1枚、あなたにあげたら?
あなたは3枚、クラッカーを持っていて、お母さんはたった1枚。」この単純な方法が子どもの算数の概念を増やしていきます。

測る

「測ること」は生活にとって欠かせませんから、その基礎を早くから伝える大切さも理にかなっています。
料理の時、掃除の時、または、何歩歩けばいいのか、夕食の皿にどれだけ盛ればいいのかといった時に計測が使われます。
棚をつくる時、バスケットでダンク・シュートをする時、駐車料金の機械にお金を入れる時も計測のスキルを使っています。

現実の経験と結びついた言葉が導入になります。
「汽車をすごく早く走らせることができるかな?」
「うわあ、あなたが建てたタワー、とっても高い!」
「この箱はすごく重くて、私は持ちあげられないな。」
「このスパゲッティ、すごく長いね。」
子どもが長さ、重さ、高さ、速さなど、特徴に対する感覚を持ったら、比較のレンズを通した計測も学ぶことができます。

「どっちの汽車が速く走れる?」
「あなたが建てたタワー、ランプより高いね。」
「小さい箱を持ったほうがいいね。こっちは重すぎて私は持ちあげられない。」
「このスパゲッティは、お皿より長いよ。」さらに、
「ずいぶん大きくなったね。おサルさんのシャツは小さすぎるよ。もっと大きいシャツがいるね!」
「朝ごはんの前は、カップがいっぱいだったね。今は空っぽ。あなたが全部、飲んだんだよ。」
「遠くまでボールを投げられたなあ!私はそんなに遠くまで投げられなかったよ。私のボールのほうが近いよね。」
「あなたが手伝ってくれたら、ケーキをつくれるんだけどな。カップはここ。
カップいっぱいに小麦粉を入れられるかな?できた!次はお砂糖。少麦粉より少なくてよくて、今度はカップの半分だけ。
カップの半分、入れられる?今度もできたね。あなたとケーキをつくるの、大好き。」

「大きい」「小さい」「いっぱい」「壁」といった比較の言葉は、
子どもが「同じ」や「違う」、「より多く」や「より少なく」のような比較の概念を理解するのにも役立ちます。

3000万語の格差 赤ちゃんの脳をつくる、親と保育者の話しかけ
ダナ・サスキンド(著) 掛札逸美(訳) 高山静子(解説)

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