申孝保育園

過去の保育日誌

こぐま組春のほん和か会資料②

親たちへの応援歌  子育てに完全はない

 人間の赤ちゃんは裸のまま何も持たずに、この地上に生まれてきた。おとなの手厚い保護がなければ、生きていくことすらできない。この赤ちゃんに与えられている賜物は、周囲のおとなを信頼し、自分の思いをそのままに表すことかと思う。満ちたりたときにはほほえみを向けてきて、抱いているおとなの心を何ともいえない喜びで満たしてくれる。
 おとなたちは喜びと大事に、このような小さな命を自分たちが引き受けて育んでいけるのか、という不安も抱く。夜に大泣きしてなかなか泣きやまないとき、どこか痛いところでもあるのか熱でもあるのかと、おろおろしたことを私自身思い出す。私の親も私を抱いて喜びと不安をもったのだろうかと、はじめて親たちのことを同じ立場で考えたのも忘れられないことである。
 そんな日々の中で、理想どおりの完全な育児はないのではないか、ということに気がついた。完全な人間がいないように、完全な母親もいない。それぞれの人に与えられたそのときの精一杯の力で、人間を育てるという大事業をやればよい。楽しみながらできたら最高かと思う。

子どもの生活 遊びのせかい   津守房江
 

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