申孝保育園

過去の保育日誌

schola①「探索活動」資料

資料①
瞳を輝かす子どもになーれ

 子どもの時には、知るよしもない親からもらった個性。その個性をもって日々奮闘している子どもたち。
 多様な価値観や環境の中で自分という個性がきらびやかな存在として肯定されたとき、もって生まれた個性は自信をもって育まれていく。逆に、その個性が否定され続けられたら自分を見失ってしまう。
 個性が個性として伸びていくには自由が必要だ。
 子ども時代の遊びぐらいは、本当に自由であってほしい。
 子どもの自由なふるまいは、勝手だとか、集団生活になじめないとか言われ、そのことで子どもは見えない社会の意図のあやつり人形にされてしまいそうだ。
 一個の石でも一枚の落葉でもその子の個性が選んで拾ったものを否定する権利は誰にもないと思う。個性が選び拾ったものに個性を感じ、共感してくれる大人や社会があることで未来に生きる子どもたちはそのものにきらびやかな命を吹き込むことになる。
 自由に踊り出す子どもの集団は、実におもしろい。親切心で友だちの帽子のゴミをはらったつもりが、はらわれた子どもにとってはとても大切な一枚の葉っぱだった。
 おせっかいをしてくれたと許せない子。ごめんとこれだけ謝ってもまだ許してくれないのかと憤慨する子、本気でけんかモードに入る。どっつく、ひねる、なぐるのけんか。疲れるまで自己主張をくりかえした二人は、分かり合い、許し合い、互いの思いの受け渡しを感じとり仲なおりに至った。
 子どもは美しすぎる。
 子どもになーれ 瞳を輝かす 子どもになーれ。                    しの木

資料②
「子どもを見る」大人の課題

大人と子どもの争い

大人と子どもとの争いは、子どもがひとりで活動できるようになると、すぐ始まるのだとモンテッソーリはいいます。それまでは、子どもは五感で自分の周囲の世界を吸収していたので、大人は安心して子どもをかわいがっていました。ところが子どもが歩き始め、ものに手を出し始めると、大人の中に防御本能が目覚め、子どもがすることを防御したり禁止したりしだします。
●「あっ、それ触っちゃだめ」
●「そこに登ってはだめ」
●「もう少しおとなしくしていなさい」
●「そんな汚いことは、やめなさい」
●「おとなしくしないともう連れてきませんよ」
●「だからいったでしょ。分からない子ね!」
●「何回いったら分かるのっ!」
●「ほら、危ない!危ない!」
●「速く、速く」
●「やめなさいっ!」
お母さんたちが子どもをしかったり、禁止したりしている言葉は、どこに行っても共通しています。共通しているという.」とは、子どもがやりたがることと大人の防禦能が共通していうことだともいえましょう。
大人は勝手で、自分がしたい.ことはちゃんとやっているのに、子どもがやりたいことをやっていると、それを分かろうともしないで高飛車に禁止したりしかったりします。たとえば次のような場面です。 

四歳ぐらいの子どもを連れて歩いていたお母さんが、ある店の前にその子を置いて、ひとりで中に入っていきました。置いてきぼりにされたその子は、しゃがみこんでなにかやり始めました。なにをしているのかとモンテ.ソーリが近寄って見ますと、そこにマンホールのふたがあって、その子は、そのマンホールのふたのでこぼこをしきりに触っているのです。モンテッソーリは医者でしたから、手のひらと大脳とが発生学的に同じ胚葉からできていることを知っており、子どもが手のひらにでこぼこを感じていることは、同時に大脳にも刺激が与えられていることが分かっていました。モンテッソー!リが、その子は今、科学者の仕事にも匹敵することをやっているのだと感心して見ていますと、買いものを済ませたお母さんが店から出てきました。そして、しゃがんで道路を手で触っている子どもを見ると、「まあ、汚い、そんなことしてっ」と叫び、急いで子どもの手をとって、泥を払い、手をひっばってさっさと歩き始めました。モンテッソーリは、お母さんに無理に手をひかれて去っていく子どもの後ろ姿を眺めながら、「あーあ、科学者はだめになった」とつぶやきました。
お母さんが自分の仕事をしている間、その子どもも手と脳に刺激を受けて成長する大事な仕事をしていたのに、お母さんは、それを見ようともしないのです。「まあ、汚いっ!」としかりとばすだけで、自分のペースでひっばっていく大人はなんと勝手なのでしょう。

著:モンテッソリー幼児教育
   ママ、ひとりでするのを手伝って!相良敦子より

資料③
「愛し続けていること」 詩・小野省子

いつかあなたも
母親に言えないことを
考えたり、したりするでしょう
その時は思い出してください
あなたの母親も
子供には言えないことを
ずいぶんしました
作ったばかりの離乳食をひっくり返されて
何もわからないあなたの細い腕を
思わず叩いたこともありました
あなたは驚いた目で私をみつめ
小さな手を
不安そうにもぞもぞさせていました
夜中、泣きやまないあなたを
布団の上にほったらかして
ため息をつきながら
ながめていたこともありました
あなたはぬくもりを求め
いつまでも涙を流していました
私は母親として 自分をはずかしいと思いました
だけど、苦しみにつぶされることはなかった
それは、小さなあなたが
私を愛し続けてくれたからです
だからもしいつか
あなたが母親に言えないことを
考えたり、したりして
つらい思いをすることがあったら
思い出してください
あなたに愛され続けて救われた私が
いつまでもあなたを
愛し続けていることを

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