2012年09月15日 ( 土 )
子どもには一ぱいの日なたと共に、静かな日かげも与え
てやりたい。
夏の日が強くなると、木の葉が繁って涼しいかげをつ
くってくれる。自然はなんというこまやかな心づかい
と、やさしいいたわりに行き届いていることであろう。
励ましと共にいたわりを忘れない。引き立てると共に憩
わせることを忘れない。
日盛りの中を駆けまわって、その広い明るい光線に、
ぐんぐんと活気をあおりたてられる子どもが、ふと、涼
しい木かげに来て、にっこりと、なごやかな顔を見せる
ことがある。
日なたがなければ子どもは生きない。しかしまた、日
なたばかりでも子どもは生きられない。日なたに生き、
日かげにかばわれて生きる子どもではある。
わたしたちも、子どものために、一ぱいの日なたとな
ると共に、よき日かげにもなってやりたいものだ。
倉橋惣三「育ての心」より
麦わら帽子、簾、よしず、日傘、テント、パラソル、人類の知恵を使って子どもたちによき日かげをつくる準備をしている先生たちは、日なたの中の、動きまわる日なたである。
みなさんも美白対策?子どものすごしやすい環境づくりを一緒に考えていただければ幸いです。子どもは日なただけでは生きられない。