2016年07月01日 ( 金 )
今日7月1日は、「童謡の日」です。
保育園では、「童謡の日集会」を行い、子どもたちが「童謡の日」がどんな意味を持つ日なのかをお話しました。
みんなが生まれるずーっと前、みんなのような子どもたちはお父さんとかお母さんみたいに働いていたんだよ。
子どもたちは、「働く」ということをまだよくわからないかもしれません。しかし、私たち大人が生まれる前に子どもたちは「安価な労働者」として扱われ、子どもらしく生きることは難しい時代があったのです。
その時代に児童文学者 鈴木三重吉は
「子どもたちにも質の高い童話や童謡を与えたい」
と子どものための童話や童謡を創作し紹介していく雑誌「赤い鳥」を自ら発行し、その活動は三重吉が亡くなるまで続きました。
「赤い鳥」は、鈴木三重吉(1936年、53歳で没)(写真)が創刊した童話と童謡の児童雑誌。鈴木三重吉の目から見て低級で愚かな政府が主導する唱歌や説話に対し、子供の純性を育むための話・歌を創作し世に広める一大運動を宣言し、1918年7月1日創刊、1936年8月彼の死とともに廃刊した。
創刊された7月1日は「童謡の日」という記念日に定められているほど、日本の近代児童文学・児童音楽の創世期に最も重要な影響を与えた。
この間、坪田譲治、新美南吉ら童話作家、巽聖歌ら童謡作家、成田為三、草川信ら童謡作曲家、清水良雄らの童画家など、多士済々な人材がここから世に出て行ったが、特に顕著な足跡を残したのは、北原白秋と西條八十という二人の詩人だった。
その一流作家たちの寄稿、発表により、「赤い鳥」からレベルの高い児童文学の名作が次々に生まれていき、従前の児童読み物が、一気に芸術的に高められていく機運を作り出していった。
「赤い鳥」を母体としたこのような運動は、誌名からいつしか「赤い鳥運動」と呼ばれるようになっていったのです。
ご存じですか。お子さんに歌ってあげましょう。
♪赤い鳥小鳥♪
作詞*北原白秋 作曲*成田為三
赤い鳥 小鳥
なぜなぜ赤い
赤い實を食べた。
白い鳥 小鳥
なぜなぜ白い
白い實を食べた。
青い鳥 小鳥
なぜなぜ青い
青い實を食べた。
子どもたちのために、私たち大人が歌い継いでいきたい数々の童謡を大切に歌っていきたいと思います。
さぁ、今日のお昼寝はどの曲を歌おうかな。