2017年03月09日 ( 木 )
子どもは、ワクワク、ドキドキと胸が弾む「特別な日」が大好きです。
あれ?保育園の玄関の雰囲気がいつもとちょっぴり違う。
すると子どもたちは、あと○日寝たら「特別な日」だ!と指折り数え始めます。
行事のたびに保育園の中が少しだけ表情を変えることにドキドキするのです。
先日のひな祭りの日、子民家にたくさんのひな人形、そして自分で作ったひな人形が飾られました。
親子で過ごしたり、親同士で語りあったり、おばあちゃんは伝統的なひな人形の数々に魅了されたり、思い思いのひとときを過ごされました。
きっと、こんな風に自分のお母さんやお父さん、おばあちゃんやおじいちゃんが一緒に過ごせる時間も子どもたちにとって何ともウキウキする幸せな時間なのだと思います。
お昼のランチは、はまぐりのお吸い物、菜の花の天ぷら、ちらし寿司をいただき、これまで健康に過ごせたことに感謝をしました。
私の父は毎年2月中旬になると屋根裏部屋からひな人形を出し、「今年もきれいなお顔しているね」と言いながら大事そうに飾り、ひなあられを並べてくれました。(何十年経った今でも変わらぬ光景です)そして、そのひな人形の前でオレンジ色の着物を着て誇らしげに写真に写る幼い頃の私の姿が残っています。ひな祭りの日には、母の作ってくれたご馳走を家族で囲んでいました。子どもにとっていつもと違う「特別な日」は、大人になった私たちが二度と戻れない幼い日の光や匂いや手触り、音までも含めての雰囲気がゆっくりと静かに蘇らせてくれます。
これから一年も子どもたち一人ひとりがその子らしく健やかに過ごせますように。