2018年03月31日 ( 土 )
ある卒園児さんの男の子の最終登園日。
お母さんがお迎えに来ると言葉少なに靴を履き、何だか緊張しているような表情で、見送る保育士たちの顔を一人ひとり確かめるように見ていました。
その沈黙の時間はとても長く、その沈黙の時間は私たちにますます寂しさを募らせます。
「今まで、ありがとうございました。お世話になりました。」と頭を深くさげ、振り返ることなく瞳をじっと離さず なごりおしそうに玄関の扉を自分でそおっと閉め 保育園を後にしました。
その後ろ姿をずっと見つめていた私たちです。この何秒の間に見せてくれた彼の自ら育つ力の尊さに神々しささえを覚えました。
“お別れすることってこういうことなんだ”
“明日の朝、ボクはこの場所には来ないんだ”
“ランドセル見せにくるからね”
“ちょっぴりドキドキするな”
“いよいよ小学生だ!”
色々な感情が入り混じる玄関先で、昨日も今日も様々なせつない別れがありました。
「生かせいのち」の理念のもと、生かされ、偉(おおき)きな力で支えられていることに感謝をし、最後の子どもを見送りました。
今年度も無事に終えることが出来ました。
一年間、ありがとうございました。
「いってらっしゃい」
「また来週ね!」