令和3年度 合宿を終えて


昨日こぐま組33名の二日間の合宿が終わりました。
子どもたちは蔦沼や眺望山という大自然の中で、根をはり生き続ける木々たちに抱かれながら散策をし、身体中で様々なことを感じてきました。
山道の木の階段を一段、二段…と登り・・・でもまだまだ階段は上へ上へと続いています。勾配があるので登るのにも足で踏み込む力が必要です。


いつもアスファルトの上を歩くあの足の感覚とは違う道、勾配、ふわふわした遊歩道、朽ちた木々たちに生えるこけ、きのこ、山から流れる水の冷たさ、空と土と繋がって一体感のある蔦沼、木々たちの間から差し込む木漏れ日。
川のせせらぎがかすかに聞こえる中、木々の間からスーッと陽が差し込む情景は、神々しくさえ感じられ、「神様いそうだね…」とぽつりとつぶやく声が聞こえました。
また歩いていくと、ある子が、鳥のさえずりに気づきました。
「どこ?」と見上げると、そこには太く大きな迫力のある木々が高く高くそびえ立ち「わあ!おおきい!」と歓声が上がりました。
あの時、見る世界が広がっていったのではないでしょうか。

子どもたちは言葉にすることは少ないのかもしれませんが、目、耳、肌など五感を通して自然を心で感じてきたことでしょう。その感じた世界にそっと入り込んでみたいなと思った保育士たちです。

自分の足で歩かなければ前へは進めない道。
でも、私たち大人が思うほど子どもたちは、そんなにやわではありませんでした。むしろ共に生活している仲間や保育士が一緒だからこそ歩く力が湧いたのでしょう。


自分を信じて送り出してくれた保護者の方の想い、愛され自分を信じる気持ちも自分の背中を押してくれたことでしょう。
めげそうな時に自分を信じること、友だちを信じて生きる力。困った時にその物事を考え行動していく経験は、私なら(私たちなら)何とかなるさ!と前向きに生きる力に繋がっていくのではないでしょうか。
愛しい我が子がいて、愛しい我が子と一緒に生きながら成長させてもらう周りの友だち。その存在があってこそ、人は人として豊かに共に生きることを学んでいくのです。

今回の合宿も様々な子どもたちのドラマがありました。
園舎に戻ってからのドラマは後ほど。

合宿を行うために子どもを信じて送り出してくださった保護者の皆様。
そのためにお休みにご協力していただいた方々。
そして、保育士に労いのお言葉をかけてくださった保護者の方々。
皆さんによってこの合宿を終えることができました。

感謝の気持ちを込めて。

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