歩いた先に…

こじか組3歳児の園外保育。
「今日、どこに行くの?」
「クレーン車見にいく!」
「たくさん歩いて遠いところに行くの」
「お弁当食べに行く!」
目的はそれぞれ…しかし、それぞれに楽しみなものをもって歩いていきます。

まっすぐ歩いて、何回か曲がって…「ここはどこ?」
稲荷神社です。お賽銭を入れて園外保育の無事を祈ります。
鳥居、灯篭…神社にもいろんなものがあります。
これは?「あっ、ライオン!」

また少し曲がって歩いていくと…
「ここは泳げないから海じゃないよ」「じゃあ、川かな?」
海のような川のような流れはずっと先まで続いています。
「川の水さんについていこう。待って~」

あるいてあるいて、歩いていくと…


「あっ、海だ!船だ!」
船がいる海なのに電車やクレーン車もいました。何やら工事中の様子…
「(工事の音を聞いて)これだとカラスさんもびっくりしちゃうんじゃない?」
「ショベルカーだ!かっこいいなあ」

もう歩けない?お腹すいた?「まだまだ まだまだ!」
「ねえ、階段いってみたい!」子どもたちは気になった所を見つけると、スイッチが入ったかのように進んでいきます。
突然、「よーいどん!」が始まって走りだすことも…「どこまで」「どのくらい」という訳でもなく、誰かが進むとその歩みはさらに力強いものになるのです。


たまに道端に面白いものを見つけると足を止め、じっくりと観察します。
ありも、川も、鳥とも友だちのように話します。
「あのねありさん、今お弁当食べているからね…」
「ありさんにお弁当の卵焼きあげる。でも重くて運べないかな~」
「ありって名前ないのかな?」


もちろん、大事な仲間がいたら一緒に前に進んでいきます。大切なお弁当が何よりのエネルギーチャージになります。
自分の足で進み、締めくくろうとする力も…


3歳児の子どもたちは目の前の物事に対して思いっきり心と身体を働かせています。「よし、行くぞ!」と思ったとき、その勢いが落ちることはなく、どこまでも続いていきます。
帰り道のタクシーでも「疲れた」という言葉はなく、お土産話が多く聞かれていました。まだまだまだまだ、自分の力を知る過程にあるのですね。
「次はもっと向こうに行く?」「歩けるよ!」だそうです。子どもたちの「まだまだ まだまだ」はどこまでも続きます。

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